「No.1 めあて」掲載しました!
2017/06/29
みなさま、はじめまして。
前々からやりたいと思っていた、インターネットを通じた情報発信をいよいよはじめることにしました。何事も最初が肝心なのに、タイトルを考えあぐねて、うちの子の通う小学校の「めあて」のことが頭をよぎりました。大人になるとあまり使わなくなりますよね、めあて。バーゲンセールのおめあて、とか?
閑話休題。
このコラムを通じてお伝えしたいことのひとつは、久地診からのお知らせや活動の報告です。定番ですね。久地診療所は地域に根ざした家庭医療を実践しており、通院できない患者さんのお宅を定期的に訪ねる訪問診療、介護・福祉との連携のためのミーティング、近隣の若いお母さんとこどもたちを対象とした交流など、さまざまな取り組みを行っています。また、生協の診療所として地域の組合員さんたちも独自に活動しています。そのような、診察室からは見えにくい久地診の姿をご紹介できればと思っています。
もうひとつお伝えしたいことは、健康に関する情報の発信です。医療・健康に関する情報をとりまく状況は変化しています。
- 医療に関する情報が身の回りに氾濫(はんらん)し、知る機会が増えた一方で、情報の質を吟味する必要性が高まっていること。
- 医療者が患者さんに対して一方的に「正しい医療」を提供するのではなく、個人の状況や考え方も踏まえて、一緒に意思決定に関わることが求められていること。
にも関わらず、医療者は業務に追われるあまり、患者さん一人一人と対話する十分な時間を確保できないことがあります。患者さんの側も、情報の質を検討する物差しを持てないことが多いように感じられます。
ここで重要なのがヘルスリテラシーという考え方です。リテラシーとは元々letter(レター、文字)から派生したもので、ヘルスリテラシー以外にもメディアリテラシー、ネットリテラシーなどいくつかの種類があります。ヘルスリテラシーとは、「健康情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力であり、それによって、日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプロモーションについて判断したり意思決定をしたりして、生涯を通じて生活の質を維持・向上させることができるもの」のことを指します。
その他にも、日々の雑感なども(ネタに困ったら)徒然なるままに書くかもしれません。読んでくださる人たちのリテラシーが少しでも向上するように、けれども書き手が途中でバテてしまわないように、継続は力なりの精神でまいります。よろしくお願いいたします。
役立つサイト
健康を決める力 ヘルスリテラシーを身につける http://www.healthliteracy.jp
文責 K