川崎医療生活協同組合 久地診療所 KUJI CLINIC

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野末先生より診療終了にあたり、川崎医療生協の組合員、患者さんへ向けてのご挨拶をいただきました。

2020/06/19

この間、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、婦人科外来の野末先生の診療を中止させていただいていましたが、これから第2波、第3波がいつ来るかわからない状況の中、野末先生は高齢なため、非常にリスクが高いと判断して診療を終了させていただくこととなりました。野末先生より診療終了にあたり、川崎医療生協の組合員、患者さんへ向けてのご挨拶をいただきました。

久地診療所と私

1970年代に入る頃、川崎北部に医療生協の診療所を望む声が日を追うごとに高くなってきたため、北部地域組織担当の新藤さんと野末の二人で開設場所を求めて北部地域を回っておりました。川崎は多摩川の流れに沿って神奈川側に広がっている街ですが、川崎と言えば京浜工業地帯の真ん中で、当時公害が日本国内で問題となっていたところでした。まだ今より開けていなかった川崎北部を廻って農業地域があることに驚きを感じたものでした。多摩川梨の畑もあちこちにあったことを覚えています。すでに溝の口は、南武線と田園都市線の合流駅でもあり、賑わっていました。又、北部では登戸が小田急と南武線が接続してかなりの人数が行き来していました。駅前にはすでに組合員さんとなっておられた小林さんのフードセンターがあり、打ち合わせのためにお部屋を使わせていただきました。新しく開設するには医師会の先生方の許しがなくてはならないというので、高津医師会の方に連絡をしたところ、南武線の山(といっても丘ですが)側ならよいでしょうというお返事を頂きました。久地駅から溝の口に向かって川側に比較的多くの建物がありましたが、反対側には帝国臓器(今のあすか製薬)という大きな工場の他には殆どありませんでした。周辺には田と畑だけ、蛙の鳴き声が聞こえるのどかな場所で、道は車一台がやっとという所でしたが、それでも地主さんのOKも頂き、北部建職の方々によって木造平屋ベット4床という診療所の開設にこぎつけることが出来ました。
その後の久地診療所については、現在の土地と建物(鉄筋)になった頃からは皆さんもよくご存じのことと思います。
来年2021年夏には50周年を迎えます。組合員さんの皆様に、元気でお目にかかれるように、健康管理に努めたいと思っております。現在、久地診療所では婦人科を続けることが出来ないのは残念ですが、協同病院では、藤島淑子先生を中心として続けておられます。協同病院の予約については044-299-4781でお聞き下さい‼

2020年6月14日  野末 悦子